突然の訃報に…②

昨日、通夜が行われた。会社の社長という事もあって多くの参列者となった。国会議員、県会議員、市会議員は勿論の事この地域の大手企業の重役も何人か拝見する事が出来た。故人のお付き合いやお人柄が偲ばれる風景に私には思えた。賑やかな事が好きな人だっただけに集まる人の顔ぶれもそれなりの人になったな～という印象が強かった。

今回の通夜ほど色々な事を考えさせられる想いがしたのは初めてだった。多分後にも先にもこのような通夜はないと思う。先ずは普段電話一本よこさない母方の親戚と久しぶりに会った。会ったというより口を聞くこともなかったから顔を見たというのが正解だ。もう去年の母の３周忌で方向性はハッキリしている。もう元に戻る事もなければ、新しい展開があるという事もない。このままで進む以外に道はない。たった一人の法要の重みは参加した私以外に感じる人はいないだろう。意外な程会った時には冷静で一部の人とは話もしたが大人の対応が出来て良かったと思いました。もっと感情が出るのかな～！？と思ってもいたがそれ程の事もなく大人しく会話できたのは私自身でも意外であった。今後の親戚の参列についてはその都度考えていきたいと思うが多分最後の参列という事になるのではないか？とも思っている。時の経過と共に私の顔を知る人も少なくなり私の所に連絡があるのかはかなり疑問だ。私としてもお付き合いのない親戚のお付き合いもどうか？と思う事もあるのでその都度考えていきたいと思っている。

そんな中にあって今回の通夜は見事な程に浦島太郎状態であった。もう３０年以上も会っていない人の顔も見ることが出来た。働いていた当時を思い出させる顔ぶれが何人もいた。すっかり白髪となって昔の若々しいイメージはないが時の経過を感じるには充分だった。私はすぐにその人を分る事ができたけれど、多分私の事を思い出せる人は何人いるだろうか…と思うけど多分１人もいないだろうと思っている。あんなにガンガン働いても時の流れと人の繋がりは時に無常だ。無常なだけに今迄の人生を振り返させられた私なのであった。

その中にあって私自身が卑屈にならなかったのが良かったと思いました。後ろめたい気持ではなく現実を受け止めていきたいと思う気持ちが強くあったのでそのような態度になったと思う。反省ばかりではいけない。現実に形にしていかなければ生きてる甲斐がないと思う。だから卑屈にならず反省もするけど、その反省は今後に形にして出すという事が大事になってくると思う。その中で自分を信じてあげられる事が自分で出来た事は大きな収穫だと思っている。当たり前と思うかもしれないがその当たり前が出来なかったのだから一歩前進だと思っている。思っている事を実現する事はそう簡単な事ではないけど、簡単ではないから尊いのであると思う。

私の会社も是からにかかっているだけに来年度は正念場になると思う。来年からもうマイナスではなく、プラスに転じる方策をこれから出していくようにしたいと思っている。その方策も私の中で出来ているので、思っている事を実現したいものだ。一つ一つを形にすることで私自身が成長していけるようにしたいものだと感じている。その意味では今回の通夜は意義があったと思う。現実に参列した人の顔ぶれを見るなり色々な思いの中で自分という存在を冷静に見ることが出来たのだから又頑張れそうだ。会社としては小さい会社でとても厳しい状況ではあると思うけども、その中でも異色を放つ存在として会社をやっていきたいと思っている。私が通って来た道ではあるが、色々な会社の人と今回は会えただけに１つのワールドを再確認できただけでも良かったと思っている。

思った事はまだまだ沢山あったが、まだ頭の整理がついていないのでこれからゆっくり整理したいと思っている。今回、会社として初めて花輪を出した。その花輪がまさか従兄弟の通夜、葬式になるとは思いもしなかった。それだけでも私にとってはびっくりしたことでもあるけど長く生きていると色々な事があると思うけどれども、その色々を経験することによって人間は大きく成長できるのだと強く実感させて貰った通夜であった。今日は本葬に参列する。