2011年03月17日

それぞれの祈り…③

それぞれの祈り…③


今被災されている人のご苦労は少し分かるような気がする。被災された方々には暖房がないという。2時間の暖房が与えられたと報道があったが、家の中で吐く息が白い…そんな時代が何年か続いた私でした。暖房を買う金もなく、布団に包まっていた時代だった。そんな生活だから食糧事情も今の宮城の状況とそれ程変わらないと思って良いというような暮らしだった。本当に何もなくて極貧の生活だったが夢があったと思う。あの頃の心境を振り返るとちょっとした痛みがある。でも忘れないな~と思ってしまう。極貧の生活の中でも夢だけは持ち続けられて良かったと今、そう思う私です。

多くの人が何かをしたいと思っている。何か被災された方のお役に立ちたい…そう思っている人は多いのだろう。その中にあって買占めする輩が今回もいたという事実を認識すべきだ。何が出来るといえば出来る事はそうないと言わざる終えない。何もない中で一般人が行ったところで何もする事はないどころか、プロの人の足手まといになるのが精一杯という事も阪神大震災で勉強したはずなのに今回も繰り返されている。むしろ今回のほうがその兆候は大きいと思ったりもしました。

何もしない人が宮城に集まる。道路が封鎖されて本当に必要な救援物資の車がなかなか行けない。ガソリンや灯油もなくなり輸送が出来ない状況は更に状況を悪化させた。何もしなくても食事はするし、トイレも不足すると言った具合でこれも更に状況を悪化させる大きな原因になっている。阪神大震災の時に専門家が「道路を確保する事が救済をするに当たっては一番最初です。」と言っていた事も思い出す。

このような大災害が興るとすぐに助け合いという事が言われる。助け合いといっても助け合うものがない状況の中では助け合いは存在しない。ではどうすれば良いのかと言われれば自分が自分を助ける以外に方法は無いと私等は思う。被災された方々の言葉が強いと思うのはこのような災害の時に弱音を吐いたり、ネガな発想をしたらそこで終ってしまうので弱音は禁句となる。可哀想と思ったりもするが取り敢えずは自分で自分を救う以外に自分の助かる術はないというのが現実のようだ。本当に被災された方々には1日も早い回復を願って止まない。



Posted by ふじのおやまのヒデ at 06:18│Comments(0)
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