夜景

商工会議所からの夜景です。このネオンサインから放たれた灯りの一つ一つにそれぞれの人生があるかもしれない。夜空は普段には思いつかない発想をさせてくれるものなのかもしれない。闇夜の神秘性はどこかけだるくて、ちょっとした魔力を感じる事さえある。人の心や判断を鈍らせる何かが存在している。そんな中で広がるネオンサインは闇夜の花なのかもしれない…広がる世界はどこまでも続く。闇夜の四次元空間は人を世間から逸脱させる力があるようだ。そう考えると余計明かりが輝いて見えるのは何故だろう。

去年の８月から自営の道を選択してから私の生活は一変した。会社設立も苦労してそれからすぐの土地を求めてのアパートの建設。銀行の借金だけでも相当苦労した。天涯孤独の身の上の私が金を借りる事は至難の技と言って良いだろうと思う。それから又今アパートを建てようとしている。頑張らなければ…と思っている。両親がアパートを建てた時はとても苦しい状況だった。だから私に回す金など無かったのだろうと推測される。両親の余分な金は一切使わないという主義の中で私に関する事の全ては余分な事だったらしい。何とも痛みいる話だ。

無理してでも今回の借金をしようと思った経緯の中にはやはり今の時期に借金して子供が大きくなった時にそれなりの暮らしが出来るようにしておきたいと思ったからに他ならない。今考え付く子供に対する配慮を忘れないでやってあげたい。同じ事の繰り返しは子供も傷つけるが私自身も傷ついてしまう。それに今、少しでも返しておけばそれだけ早く借金が返せるという事でビジネス的にもそれに越した事はない。借金が無くて苦労する事もあるがそれはそれで考えておきたいと思っている。ビジネス界にいるとは思わない。しかしこれからの頑張りの中でビジネス界の中に入るような業績が上げられるようになるかもしれないし、又この闇夜の中に消え去るかもしれない。経営者は逃げられないし孤独と感じる事が多いけれども数少ないチャンスをものにしながらこれからステップアップしていきたい。自分自身を信用出来るようにする為にも…。