2008年01月30日

貴方は幸せになっても良い人ですか?…その2

全てが瓦解した私は正にどうする事も出来なかったと今になって思う。今迄築いてきたものが一気に崩れていった。考えてみるにいじめを苦にして自殺する子供の気持ちが前もって分らなかったのか…?とかマスコミで騒がれるが死ぬ想いですら分らない周囲の人もいれば、身の周りの家族を殺してしまうような人もいるくらいだからそんな簡単に分かり合えるはずもないというのは想像出来るのかな~と思ってしまう。愛情という不誠実はこの世に存在すると私は今も思っている。

アメリカ行きを決意したのは理由があった。中学の時に同級生がアメリカに短期留学をした。多分1週間程度だったと記憶している。私も母親に行きたい旨の話をした。簡単に断られたのが悔しくてショックだった。「お前がアメリカに行って何になるんだ…」と言っていた。鼻であしらわれたのは確実だった。そんな想いがあっていつかは私自身が実現してやろうと心に誓った。そんな想いを持ち続けていたのでチャンスが訪れた。結局の所、親戚の会社であったが辞めてしまって今でいうフリーターになっていた。親にとって見ればはた迷惑な息子の存在だったのはその当時からアリアリと感じられた。働かない私の食事抜きは我家では当然の仕打ちと両親は決めていた。もうその頃は働いていたので食事の世話をしてくれなくてもそれはそれで良かったのだが家庭崩壊を進めて家庭内別居の生活に拍車をかけた。元々幼い頃から殴る、蹴るがコミュニケーションの両親だったので会話の少ない?家庭だった。お互いに口を聞くのは年間通しても数回かくらいしかなかった。そんな暮らしにも飽き飽きしていた事もあってアメリカ行きの話は嬉しかった。

抜け殻の私が唯一反応したアメリカ行きだったが抜け殻の私を周りの人はどう見ていたのだろうか?20歳にも満たないその当時の私を抜け殻と見る人は少なかっただろう。今の私の年齢で若い連中を見ていると既にボロボロと感じる若い子がいる。しかし周りの反応はボロボロとは見ていないのが通常だ。そうじゃないよ…と言ってやりたいくらいだが言ってどうなるものでもないから言わないようにしている。これも私が大人になったと思われる大きな出来事であるかもしれない。心に傷を持つ若者は確実にいて簡単にトラウマ等と片付けている軽いノリとは違っている。自覚できるくらいならトラウマではないと私は思っている。何故なら自殺未遂は自殺にはならないからである。可哀想だと思いながらもありのままの自分を受け入れる以外に今のところそんな子供達の生きる世界は無さそうだ。それぞれが与えられた人生を歩む以外に方法はない。自分の未来は自分で切り開く以外にはないと思うのだが時としてそれは拷問かな?と思うときもあるくらいだ。

幼い頃から日本的な狭いものの考え方には閉口していた。全く意味のないナンセンスを感じていた。その当時の教育の基本は運動会だったと私は思っている。運動会の行進に時間をかけるのがその当時は当たり前に行われていた。その行進の練習の時間中騒ぎまくる教員に忍耐の極みを感じていた。食事をしない苦労より遥かに強制的なイメージが強く価値観を押し付けられているようで怒りよりは許せない気持ちのほうが強かった。。「手を振れ」「歩調を合わせろ」「下を向くな」等等そんなに言っていたら出来るものも出来ないだろう!と思うくらいのマシンガンな叱咤激励は許されるべきではないと今も感じている。つい最近も同じような事を中学生に対してしていた教員がいたので私の態度が固くなった。散歩をしている際に朝から野球部の連中に騒ぎまくる教員がいて言ってやろうとして散歩途中の足が中学のグラウンドに向かいそうになった。後日、他の教員に聞いたらその人は教員ではなく講師なのでもうここにはいないと言っていた。

両親も特に父親は私に苦労をさせる事に対して何等抵抗を感じていない様子だった。私が親になっても我が子には大変な思いをさせたくないと思うのだが父は「私が苦労してきたのに何でお前が楽するんだ!!」と言うのが口癖だった。正に軍隊式の教訓教育だったと思っている。親の言う事は絶対的で愛情があるから叱るんだ…と言うような事は頻繁に言っていたが私には余りにナンセンスな話に他ならなかった。その意味ではそんな事しかできない両親を馬鹿にしていた記憶すらある。又能力の低い両親だったので威張る事でしか自分の存在を示せなかったのも事実だろうと思っている。<つづく>



Posted by ふじのおやまのヒデ at 07:29│Comments(2)
この記事へのコメント
何とコメントしてよいか、私などは難しくて申し上げられませんが
この世に、理想の親など居ないと私は思っています。
もし理想の親が居て、理想の環境で育つ人が居たら、そんな人生はむしろ、生きるにあたいしないと思いますよ。

私達が生まれてくるのは、親が与えた歪みを自分の力で克服し
生きて行く事だと思います。

貴方は、その力があるから、何度も書くようですがとても難しい
問題を与えられて、これをこれからやってのけるのですよ。

必ずヒデさんなら、やりますね。!
そうしたら、貴方のご両親は最高の息子を持ったことになります。
Posted by 山の辺 at 2008年01月30日 15:21
女将さん有難う!

親を批判する為にこの文章を書いているのではありません。それにこれはまだ過程です。これからきっと思わぬ展開が待っています。こんな人生もあるんだ!?と思うと思いますよ。

親の事は私の中で解決済みです。もう死んだ人の事などどうでも良いというくらいにしか思っていません。今年の法事が済んだら永代供養をして終わりにするつもりです。後は新しい墓を建てて私が初代になれば良いのだから…。

これはあくまで事実を事実のまま述べているだけに過ぎないのです。私は多くの試練の中で自分のやってきた事の自信が付くようになって来ました。それは紛れもなく女将さんのお陰だと思います。そしてこれからも今迄以上に大きな仕事をやるつもりでいます。

私が頑張る理由のもう一つの原因が女将さん貴方ですよ。女将さんとの出会いの中で私に気付かせてくれたものがこれからの財産になっていくと思います。その意味では出会いを感じています。

次の沼津のアパートの仕事が纏まれば3億から5億の取引になると思います。どうなるかは分りませんが頑張りたいと思っています。宜しくです。(ニンマリ)
Posted by ふじのおやまのヒデふじのおやまのヒデ at 2008年01月30日 15:33
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